油の知識

油の疑問いろいろ

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前回の油に対するクイズはいかがだったでしょうか。油に対しての常識は以前と比べ変わっ
てきています。今回は引き続いて油にまつわるクイズの続きです。

油に対するQ&Aその2

(前回までのQ3から続きます)
Q4:魚にDHAが多のは体内で作っているから
A4:☓ 食べたエサが魚油の紀元。植物プランクトンはαリノレン酸を主に作りそれをオキ
アミなどの動物性プランクトンが食べてEPA・DHAを作ります。オキアミなどを小魚が食
べて、さらに大型の魚がその小魚を食べます。そのうちに成分が濃縮されていきます。
Q5:卵はコレステロールが多いので一日一個は多すぎ?
A5:☓ 食品のコレステロールが体内のコレステロール値を上げるわけではありません。
体内のコレステロールは1日の代謝量が常に2g程度で調整されるので食品で摂取するほど
体内の合成量が減ります。
Q6:古い油に含まれる過酸化脂質よりもマーガリンのトランス脂肪酸のほうが悪い
A6:◎ 過酸化脂質は体に悪いけれど実は体内にほとんど残ることがありません。人間に
は体に有害と感じるものを排出する機能があります。酸化しすぎた油は食べても腸で吸収さ
れることはなく体外に排出されていきます。一方でトランス脂肪酸は体内に入って病気のリ
スクを上げてしまいます。
Q7:エゴマ油・アマニ油は加熱調理に使わない方がいい
A7:☓ エゴマ油やアマニ油を加熱した際に一番最初に消えるのはビタミンEなど抗酸化成
分です。脂肪酸自体は最後まで酸化しにくい性質をもっています。200℃以上の加熱調理で
は煙やにおいが出たり引火の心配がありますが炒め物などに使っても支障はありません。
Q8:食品に含まれている油は体にいい
A8:精製された油からは抗酸化成分などの体にいい成分のうち油に溶けにくいものが精製
の段階で除かれます。一方で動物や植物などの食品に含まれている脂肪酸は組織の細胞の内
部に含まれているので酸化しにくい利点があります。

油は昔と今では認識が違ってきている?

以前は油と言えば
太る
体に悪い
そんなイメージでした。
特に動物性の脂肪が悪いと考えられていて、今でも健康のためにお肉を控えたり牛乳は低脂
肪のものを選ぶひともいると思います。
けれども今は実は動物性脂肪は体に悪くないことがわかってきました。
脂質の摂取量に関する国の基準も見直されています。
日本人の食事摂取基準では30代の女性の脂肪エネルギー(1日の摂取エネルギーのうち脂質
が占める割合)の上限が25%であったのが30%に引き上げられました。
油の仲間で卵に多く含まれるコレステロールについても摂取しても血中のコレステロール値
に無関係であると目標量(上限)が撤廃されました。
控えるべき油も明確になってきました。
マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸は動脈硬化や認知症のリスクを上げるの摂取は控
えた方が良いとも言われています。
これを機会に油の常識を新しく取り入れていきましょう。